コロナの関係で5年間会ってなかった今年70歳になる父親に会いました。
たくさん会話をしましたが、話のひとつに
銀行に勧められて一般NISAを始めたわ~
とのこと。
70歳で一般NISA?
銀行に勧められて始めた?
嫌なフレーズを聞いてしまい詳細を聞きました。
結論、退職金で高い手数料の投資信託を購入し投資目的も不明確なまま銀行に任せているとのこと。
父親に現実を知ってもらうべく、帰省終了後にあれこれ考え2つのプレゼントを考えました。
今回は私が父親に送ったプレゼントについて紹介していきます。
同じ悩みを持っている人の参考になれば嬉しいです。
父親の現在の状況
まず父親の現在の状況を確認しました。
確認したのは次の5つです。
銀行が投資信託を売りつけるのに絶好の状況と思いました。
次に父親が購入した投資信託はどんなものか確認しました。
父親の投資状況
父親の投資状況は次の3つで紹介します。
- 一般NISAを始めた経緯
- 投資の目的
- 投資のやり方・購入商品
ひとつずつ紹介していきます。
一般NISAを始めた経緯
父親は一般NISAを始めました。
その経緯は
退職金が入ったら銀行から連絡があって一般NISAを勧められた
です。
噂では聞いていましたが、大きな入金があると銀行は連絡してくるですね。
いかにも銀行に狙われているといった印象を受けます。
投資の目的
投資の明確な目的は持っていないようです。
一応な理由として
貯金で持っていてもインフレで減っていくから~
とそれっぽいことを言っていましたが、よくよく聞くと銀行の売り文句をそのまま受け売りしているだけでした。
投資のやり方・購入商品
投資のやり方は一般NISAで積み立て投資です。
正式な名称は出しませんが、購入商品次の2つです。
購入商品 | 売買手数料 | 年間信託手数料 |
---|---|---|
インド株投資信託 | 3.0% | 2.0% |
先進国投資信託 | 3.0% | 2.0% |
それぞれ毎月2.5万円積み立て投資をしていました。
月5万円、年間60万円の投資をしているといった状況です。
ぼったくり投資信託とはこうゆうものかと衝撃を受けた商品でした。
私が送った2つのプレゼント
本当は話をしたその場で説得したかったのですが、投資経験がなく目的も不明確な人に何を言っても伝わらないだろうと思いその場は諦めました。
私が伝えたかったことは主にこの3つです。
- 70歳になって投資する目的は何なのか?
- 投資信託の選び方を知っているか?
- 今払っている手数料を把握しているか?
帰省終了後もそのことが頭に残りどうすれば想いが伝わるだろうか考えて、投資に関するプレゼントを渡すことを思いつきました。
プレゼントしたのは次の2つです。
- 投資書籍のプレゼント
- 伝えたいことを手紙にして送る
プレゼントに選んだ理由と内容を紹介していきます。
投資書籍のプレゼント
父親は読書を多くする人であることを思い出しました。
それならば株式投資に関する初心者向け書籍を送れば何か気付くことがあるのではないか!
こう思いました。
さっそく本屋を見て回り、このような書籍を見つけました。
この書籍は初心者の人が積み立て投資を始めることにどんなメリットがあるかが分かり易くまとめられていました。
投資を始めた人の体験談や手数料がバカにならないこと、どういった投資信託を選ぶのがいいか等、父親に伝えたかったことが書いてあるのを見て
これだ!!
と思いました。
私も読みましたが超初心者向けです。
欲を言えば、定年後の投資術とか退職後の投資のやり方等を書いてある本を探していたのですが、意外とそういう本はなかったんですよね・・・
伝えたいことを手紙にして送る
父親にも考えはあるでしょうから面と向かい合って話しても言い合いになるかもしれない・・・
それなら伝えたいポイントを絞って手紙にして送ってみよう!
手紙なら読んで考えてくれるかもしれない。
こう考えました。
またプレゼントする書籍に書いていないポイント『投資の目的を明確にする』『銀行を使い続けるならこうする』といったことを伝えたくてA4用紙1枚分にまとめました。
私が送った手紙の内容はこんな感じです。
父さんへ NISAを含めて株式投資するのであれば次の3つを助言させてください。 投資をすることは全く反対ではありません。 余計なお世話かもしれませんが最後まで読んでください。 1. 投資する目的を明確にする 本来父さんの年齢で貯金と年金を考えればリスクの高い株式投資をする必要はないはずです。 それでも投資をするのであれば投資する目的を明確にした方がいいです。 この話をした日にNISAを始めた理由のひとつとして『インフレに負けないため』と言っていましたね。 仮にこれを目的にするのであれば例えば日銀が掲げる2%のインフレ目標に負けないよう値上がり益を狙えれば問題ないですよね。 しかし銀行が勧めた投資信託は10%以上の値上がり益を狙う超ハイリスクハイリターンな商品です。 投資目的を明確にしてこれに見合った商品を購入しないと不必要なリスクをとって思わぬ損をする可能性が出てきます。 2. 投資に必要な手数料の相場を把握する 投資信託はプロが運用するため手数料がかかります。 送った本にも書いてありますが、『売買手数料なし』『年間信託報酬0.1~0.3%』で優良な投資信託があり基本的な手数料相場はこの辺りです。 対して銀行が勧めた投資信託は『売買手数料約3%』『年間信託報酬約2%』です。 これは銀行側に利益が出やすく投資者側に利益が出にくい商品です。 商品や年度にもよりますが投資信託は年間3~7%の値上がり益が出れば良い方です。 これと比較すると合計5%の手数料は大きいですよね。 銀行の担当者は投資者に利益が出るものではなく銀行に利益が出る商品を勧めてきますので、投資の相談相手には向いていません。 行きつくところ「じゃあどれを選んだらいいの?」と悩むのであればいつでも相談してください。 3. 投資は銀行や証券会社の窓口を使わない方がいい 投資をするのであれば銀行や証券会社の窓口は使わない方がいいです。 『余計な商品紹介』『不必要な売買推奨』等、担当者があの手この手で投資資金を動かして手数料を取ろうとしてきます。 これを避けるためには担当者がいなく、手数料も最安のネット証券を使うのが一番おすすめです。 とはいってもおそらくネットは苦手ですよね。窓口を使い続ける場合は次の2つを意識して欲しいです。 ●銀行担当者からの連絡は絶対にとらない ●自分が売買したいと思う時だけ連絡しその売買以外のことは何もしない 今のやり方を続けるのであれば、これを守るだけで最低限の損失回避にはなると思います。 もしネット証券でもいいと思うのであればこちらで申し込みや設定の全てを代理でやることもできます。 以上です。父さんの目的に合った資産運用ができることを願っています。
書籍を読んだ後に手紙を読んでね!
というメッセージも入れておきました。
最後は自分自身で考えてもらう
一般的に『投資は自己責任』とよく言われます。
私もその通りだと思います。
父親が投資を続けようが、何を買おうが、どうゆうやり方をしようが自由だと思っています。
今回伝えたいことは全て伝え、一般的な投資知識は書籍で読み取ってもらえると思うので、それでも
もう今のままでいいわ~
と言うのであればあとは本人の自由かなと思います。
一般的なことと自分のやっていることを比較してもらえればある程度の気付きはあると思います。
それは説得するより自分で考えてもらうことが大切と思います。
私の教訓2選
父親の考え方が変わるかは分かりませんが、私毎として2つの教訓を得ました。
- 知らないは損をする
- 自分だけの考えに拘らない
知らないは損をする
税金や社会保障でもそうですが、知っているか知らないかで大きな差が出ます。
今回の件で知らないことで知っている人にお金を抜かれていくという現実を見ることができました。
私は知っている側の人間でいたいです。
そのためには日々勉強し、常に新しい情報を取りに行くことが大切であると学びました。
自分だけの考えに拘らない
基本的に自分がやっていることが正解と考えてしまいます。
しかしそんなことはないんですね。
自分で調べ色々な人に話を聞き、その上で自分で判断する。
そうであれば間違えにくく、間違ったとしても後悔は小さいのかなと思います。
周りの人の意見に耳を傾け咀嚼し自分で判断することが大切であると学びました。
まとめ
今回は私の父親の投資状況と父親へのプレゼントについて紹介しました。
同じように家族の投資状況に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
家族を説得したい、でも分かってくれない、その気持ちはとてもよく分かります。
しかしあなたの想いをぶつけるより、本や動画を紹介して自分で考えてもらうことを考えてみては如何でしょうか。
皆さんの参考になれば嬉しいです。
以上!
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